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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

産経新聞 大阪夕刊 【風】増える学校への「無理難題」

【風】増える学校への「無理難題」-コラむニュース:イザ!


2006/09/11 17:02

 考えてみてください。

 【自転車のおばちゃんと飛び出してきた子供がぶつかった。けがはなかったが、口げんかが始まった。それを見ていた別の子供が仲裁に入ったところ、「あんたは関係ないから黙っとき!」とおばちゃんに突き飛ばされ、軽いけがをした。おばちゃんは近所の顔見知りの人。さて、あなたがけがをした子供の親だったらどうしますか】

 (1)「うちの子は何もしていないのに」と文句を言いに行く。
 (2)次におばちゃんに会ったとき、やんわりと話題に出してみる。
 (3)軽いけがだし、放っておく。

 おそらくこの3つ以外に答えは浮かばないと思うのだが、実際にはこんな親がいるという。
 (4)子供の学校の先生におばちゃんを呼び出させ、謝罪させる。

 「思わず耳を疑ってしまう無理難題を学校に突きつける保護者が増えています。これは、ほんの一例に過ぎません」
 そう話すのは、「いちゃもん」をテーマに研究を続ける大阪大学人間科学部の小野田正利教授(人間科学、教育制度学)だ。“理不尽な親”が増加する背景を探るための研究会を立ち上げた。

 大阪市も、現場で悩む小中学校の先生のために「現場支援プロジェクト」を発足させるなど、今や社会問題化しつつある。
 「子供の勉強ができないのは学校のせい」「あの子の親とは仲が悪いから子供も別のクラスにしてほしい」というのは、ほんの序の口。実例を挙げるときりがないが、小野田教授や大阪市の調査で判明した中からいくつか紹介したい。

 ▽学校の健康診断で再検査が必要と診断され、専門医を受診したが異常はなし。怒った親が学校に「無駄足を踏ませた」とクレーム▽父親が学校に「母親が朝起きないので先生が起こしてほしい。子供が学校に行けない」と依頼▽卒業アルバムのスナップ写真に自分の子供が1枚しか写っておらず、「5回も写っている子供がいる。不公平だ」とクレーム-など。
 なぜこんな親たちが増えたのか、原因はどこにあるのか。保護者への対応に困っている先生、実際に学校にクレームをつけたことがある保護者の方も、ぜひ意見を寄せてください。

(樟)あて先 Kaze@sankei-net.co.jp

<産経新聞>
by miya-neta | 2006-09-11 17:02 | 社 会