「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

法王のジハード批判発言にイスラム諸国の反発相次ぐ

asahi.com:国際


2006年09月16日11時10分

 ローマ法王ベネディクト16世がイスラム教の聖戦(ジハード)について批判的な発言をし、イスラム諸国に反発が広がっている。バチカンは14日、「ジハード論議を意図したものではない」と釈明したが、各地のイスラム宗教指導者らは謝罪を要求。教会内には、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画が欧州の新聞に掲載され、イスラム諸国で暴動が起きた今年初めのような騒ぎに発展するのではないか、と懸念する声も出ている。

b0067585_1822417.jpgパレスチナ自治区ガザで、ローマ法王ベネディクト16世の発言に対するデモでスローガンを叫ぶ人々=AP

 法王は母国ドイツを訪問中の12日、南部のレーゲンスブルク大学で30分余りの講義を行い、14~15世紀のビザンチン帝国マヌエル2世パレオロゴス皇帝の「ムハンマドが新しくしたことを見せてみなさい。邪悪と冷酷しか見つからないだろう」という言葉を引用。「暴力による布教は論理的ではない。暴力は神の本質と両立しない」などと話し、聖戦を批判した。

 これに対し、パキスタン議会は15日、「ローマ法王の侮辱的な発言はイスラム世界の感情を傷つけた」として、発言の撤回と謝罪を求める決議を全会一致で採択。エジプト最大のイスラム政治組織「ムスリム同胞団」のムハンマド・アーキフ団長は、法王が謝罪しなければバチカンとの外交関係を断絶するようイスラム諸国に呼びかけた。

 パレスチナ自治区ガザでは15日、イスラム過激派ハマスのハニヤ首相が「法王発言は真実に反しており、我々の信仰心に火を付けるものだ」と強く非難した。ガザでは同日、キリスト教青年組織とギリシャ正教会の建物がある一角で四つの小型爆弾が爆発。けが人などはなかった。法王発言との関連は不明。クウェートやイランなどでも、有力な宗教指導者らが「法王はイスラム教について無知だ」と非難する声が高まっている。

 法王は11月28日から12月1日まで、初のイスラム国訪問としてトルコのイスタンブール行きを予定している。しかし、ANSA通信によると、トルコ政府宗教局の最高責任者が「西側世界の経済力に支えられた者の高慢な態度を示した発言。悪意に満ちている」と述べ、法王訪問に反対する意向を示したという。

 バチカンは14日、「法王は宗教的な動機による暴力を明確に、完全に否定することが最も大切だと考えている。ジハードやイスラム教の教義に関する踏み込んだ議論を意図した発言ではない」との声明を発表し、事態の沈静化に努めている。ただ、教会関係者からは「発言には常に注意深い法王がなぜ、イスラム原理主義への批判に踏み込んだのか」と疑問の声も聞かれた。
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by miya-neta | 2006-09-16 11:10 | 国 際