「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

インドネシアでキリスト教死刑囚に刑執行、各地で暴動

国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 【ジャカルタ=佐藤浅伸】インドネシア・スラウェシ島中部で2000年に起きた宗教抗争で、イスラム教徒殺害を扇動した罪などに問われたキリスト教徒死刑囚3人に対する銃殺刑が22日未明、執行された。

 これに反発したキリスト教徒の一部が暴徒化、各地で襲撃や放火を始めた。

 ここ数年、比較的静穏を保ってきた両教徒間の対立が、今回の死刑執行で再燃する恐れが出てきた。

 国営アンタラ通信などによると、中スラウェシ州テンテナで数千人が街頭に繰り出し、タイヤに放火、警察署に投石を繰り返した。東ヌサトゥンガラ州でも各地で暴動が拡大、裁判所や検察官事務所、政府庁舎などが襲撃され、同州アタンブアでは放火された刑務所から受刑者約190人が脱走し、大混乱となった。襲撃で検察官1人が刃物で刺されたほか、警察官の発砲などでけが人が出ている模様だ。

 世界最大のイスラム人口を抱えるインドネシアのなかで、イスラム教徒とキリスト教徒の人口が拮抗するスラウェシ島では、2000年から01年にかけ、宗教抗争が続発し、1000人以上が犠牲になった。しかし、一連の抗争で訴追されたイスラム教徒は少数で禁固刑だったのに対しキリスト教徒には死刑が宣告されたことで、キリスト教徒の間に不公平を訴える声が高まっていた。

 処刑された3人は容疑を否認しており、人権団体は裁判自体の正当性を疑問視。ローマ法王ベネディクト16世はユドヨノ大統領に恩赦を求め、死刑執行はいったん延期された経緯もある。

 インドネシアでは、1998年のスハルト体制崩壊後、各地で独立運動や宗教対立、テロが続発。スラウェシ島で今も散発的に繰り返されるテロには、東南アジアのテロ組織ジェマア・イスラミア(JI)の関与も指摘される。ユドヨノ体制が今回の死刑執行に踏み切った背景として、最重要課題の国家統合、安定に向けて、暴力行為に対して断固たる姿勢を示す必要性があったと見られる。

 日本人を含む202人の死者を出した2002年のバリ島爆弾テロでは、イスラム教徒過激派3人に死刑判決が言い渡されており、今回のキリスト教徒に対する死刑執行は、近く予定されるバリ島テロ犯の処刑に際し、急進的なイスラム教徒の反発を避けたい意向も働いたものとみられる。

(2006年9月22日20時57分 読売新聞)
[PR]
by miya-neta | 2006-09-22 20:57 | 国 際