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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

教育再生会議:現場管理強化の姿勢 中間報告素案で鮮明に

教育:MSN毎日インタラクティブ


 教育再生会議の分科会が30日に示した中間報告の素案は「不適格教員を教壇に立たせない」と記すなど、首相官邸が目指す教育現場の管理強化志向を明確に打ち出した。ただ、評価基準をどう客観化するかが問題となるうえ、保護者らによる教員評価の影響を懸念する声もある。ある委員は「空中分解しかねない」と語るなど、中間報告までは曲折がありそうだ。

 「1万人排除すれば1万人採用しないとならない。教員全体のレベル向上が本来のやり方じゃないのか」。委員の一人は会議後、困惑の表情をみせた。

 素案は、保護者の教員に対する「内申書」を免許更新に反映させるなど新たな枠組みを提唱。白石真澄・第1分科会主査(東洋大教授)は「子どもと全く目を合わせない先生もいる」と不適格者を例示した。一方、評価基準については「(能力を)数値化、項目化していく議論がある」と述べるにとどめた。

 指導力不足教員の認定はすでに全都道府県で導入され、05年度は103人が依願退職した。幼稚園から高校まで全国の教員は約100万人。政府・与党には厳格化を求める声が強いが、「極端な不適格者は少なくなりつつある」(文部科学省)との見方が一般的だ。

 そうした中で「排除」に踏み込んだ素案は、分科会の意見を集約したうえで白石氏の意見を加味しまとめられた。白石氏は政府の規制改革・民間開放推進会議のメンバーを兼務する。一方、安倍晋三首相は自著に「ダメな教師には辞めていただく」と記し、山谷えり子首相補佐官も同様の考え。素案は官邸の意向を体したものと言える。

 ただ、この日の会議では、保護者が評価に加わることに「こびる先生ばかりで毅然(きぜん)とした対応が取れなくなる」と疑問の声も出た。

 また、素案は学校の外部評価をめぐり、英国のサッチャー元首相の教育改革で発足した教育水準局を参考に、独立行政法人で試験的に行うことも検討課題に掲げた。実現すれば国の関与が大幅に拡大するため、異論も出そうだ。【竹島一登】

毎日新聞 2006年11月30日 22時26分
by miya-neta | 2006-11-30 22:26 | 教 育