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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

子供の肥満・非行は広告の影響~小児科学会、議会に取り締まり求める

U.S. FrontLine


更新2006年12月05日 19:01米国東部時間

 米小児科学会(AAP)は、不適当な広告が子供の肥満や摂食障害のほか、飲酒、性行為も促進しており、議会は厳しく取り締まるべきだという政策提言を、学会誌ピディアトリック(小児科学)12月号で発表した。

 シアトル・タイムズによると、学会は提言で「若者は、年間4万件以上のテレビCMを見るほか、インターネットや雑誌、学校でも広告にさらされている」と説明。子供向け番組では糖分の多いシリアルやコレステロールが高い菓子のCMが流され、スポーツ中継の合間には「バイアグラ」など男性の性的不能(ED)治療薬の広告が放映されていると実例を挙げた。

 このほか、漫画のような動物キャラクターを使ったアルコール飲料の広告や、教育番組で流されるファストフードの広告、やせ細ったモデルが美しいかのように見せている雑誌などにも批判の矛先を向けている。

 AAPは、こうした広告が子供に「飲酒は格好良く、セックスは気晴らしに最高で、拒食はおしゃれだ」という誤解を植え付けると警告している。特に、数年以内の量販が見込まれる双方向テレビによって影響は拡大し、画面をクリックするだけでウェブ広告が見られるようになる事態を懸念している。

 その上でAAPは、医療現場から議会への提言として、子供向け番組でのジャンクフード広告、アルコール飲料の広告での漫画のキャラクターや若い女性の起用の禁止を挙げた。このほか、ED治療薬のCMの配信を午後10時以降に限定するよう求めている。

 一方、ビール協会のジェフ・ベッカー会長は、子供の飲酒は広告より親の影響が大きく、スポーツ中継の視聴者の大半は21歳以上だと反論する。また、広告内容の制限は言論の自由に反するという批判もある。

 しかし、提言をまとめたビクター・ストラスバーガー医師は「金のために未成年を食い物にするとは一体どんな社会か」と、現状を強く嘆いている。
by miya-neta | 2006-12-05 19:01 | 社 会