「襟を正して信頼回復を」 教育長会議で文科次官
2006年 12月 25日
2006年12月25日19時12分
文部科学省は25日、東京都内で都道府県・政令指定市の教育長会議を開いた。いじめや高校必修科目の履修漏れ問題などを受け、結城章夫事務次官は「文科省としても反省すべきを反省し、教委も襟を正して、公教育の信頼を取り戻す努力をしなければならない」と述べた。
履修漏れ問題で、銭谷真美初等中等教育局長は「教育課程の編成・実施についてのチェック態勢」の見直しを表明。学習指導要領の改訂を「来年の大きな課題」とし、中央教育審議会が昨年2月に示した「言葉と体験の重視」「基礎基本の徹底」「十分な授業時間の確保」を課題に議論を進めるとした。
改正教育基本法が22日に公布・施行されたことを踏まえ、田中壮一郎生涯学習政策局長は、教育行政に関する「不当な支配」条項に言及。「『不当な支配』に対しては、毅然(きぜん)とした態度で対処していただきたい」と要請した。