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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

不登校の女子中学生、ファンタジー小説を出版

話題!ニュース:イザ!


2007/01/12 20:00

 西東京市の市立中学3年、本城美波(ほんじょうみなみ)さん(15)が13歳のときに執筆した本格ファンタジー小説が昨年10月に出版され、地元書店で好評を博している。巧みなキャラクターづくりと手に汗握るストーリー展開を出版社側も高く評価。本城さんは中学1年から不登校状態だが、母親の祥子さんは「娘と同じ境遇にいる子供たちの励みになってくれれば」と話している。(山本雄史)

 文芸社から出版された本のタイトルは「魔法伝説」(税込み1365円)。400字詰め原稿用紙で約250枚にのぼる長編だ。学校から帰宅途中に突然異次元へさらわれた主人公・ローナが、魔法世界で恋や冒険を通じて成長していくストーリーで、中学1年生だった平成16年1月ごろから執筆を開始、約3カ月間で書き上げた。

 小学高学年から小説を書き始め、「魔法伝説」は3作目。小学校の卒業文集で将来の夢を「小説家」と書いたほどで、「勉強は好きじゃないけど、書くことは楽しい」と話す。

 人間関係に悩み、中1の2学期から不登校になった。「中学時代の思い出が何もないだろう」と考えた祥子さんが出版を模索、文芸社に作品を持ち込んだところ、「現実と異世界の多くの登場人物を自在に操り、生と死、複雑に交錯する愛と憎しみを鮮やかに描き出した作品」と評価された。最終的に自費出版となったが、約800冊が地元書店などで発売されている。

 アニメーターである祥子さんが表紙を描いた。登場人物が描かれておらず風景画なのは、本城さんの「自分のイメージとずれるのが嫌」というこだわりによるもの。

 調子の良い時は、1日10枚以上を一気に書き上げることも。完成までは誰にも原稿は見せないが、親しい友人がいつも読んでくれる。

 「同世代の人に読んでほしい」と本城さん。高校受験を控えているが、現在4作目を執筆中だ。
 「魔法伝説」の問い合わせは文芸社((電)03・5369・2299)まで。
by miya-neta | 2007-01-12 20:00 | 教 育