いじめ撲滅へファイル作戦 白石の3中学自主防犯隊
2007年 01月 22日
宮城県白石市内の3つの中学校でつくる自主防犯隊「PSCパトロール」は、市内の企業の協賛を得て、自らが考案したいじめ撲滅スローガンを盛り込んだクリアファイル(A4判)3500部を作製した。「いじめ撲滅には一人一人の自覚が大切」との願いを込め、生徒たちは22日から、市内の小中学校16校すべての児童、生徒に配布する取り組みを始めた。
19日は白石市役所で、ファイル作製を発案した福岡中の岩渕伯利校長が、高橋昌教育長に製品を寄贈した。高橋教育長はあらためて同中生徒代表の熊谷明倫さん(14)=2年=に手渡し、配布を依頼した。
PSCは昨年12月6日、いじめ撲滅大会を開催。(1)人を「無視」したり、「仲間はずれ」にする行為は絶対にしません(2)いじめがあったら「見て見ぬふり」は絶対にしません―など6つのスローガンを発表した。
岩渕校長の呼び掛けに、生徒が素早く動いた。熊谷さんがデザインを担当。スローガンと指切りをするイラストが描かれている。「6つのスローガンを守る意味を込めた。いじめがなくなることを願う」と熊谷さん。裏面には市教委が開設した、いじめ相談窓口の電話番号やメールアドレスを記した。
PSCは「警察」「生徒」「協力」を表す英語の頭文字。白石、東、福岡の3中の生徒が昨年7月に結成し、防犯活動を行っている。現在の隊員数は計180人ほど。白石署の協力で、市内の企業やライオンズ、ロータリークラブなど9組織が支援しており、今回の活動もその一環だ。
2007年01月22日月曜日