「今もいじめられている」が2万人。道教委いじめ調査(北海道)
2007年 01月 29日
北海道教委が、札幌市を除く全市町村の公立小中高校生ら約46万人を対象に昨年12月から行ってきた「いじめ実態調査」で、無記名式のアンケートの質問に「今もいじめられている」と答えた子供が約2万人に上り、在籍する全児童生徒の4・8%を占めていることが24日、明らかになった。
道教委が、アンケート中の「今もいじめられているか」との選択回答式の設問について、該当校に早急に対応してもらう必要があるため、優先して公表した。
「いじめられている」と答えた回答者の7割以上が小学生で1万4876人。在籍する全児童の7・6%を占めた。これに対し、中学生は3188人(3・1%)、高校生は2116人(1・8%)と、学校が上がるにつれ、比率は下がった。盲・ろう・養護学校でも123人(3・0%)おり、総数は2万303人にのぼった。
調査を巡っては、北海道教職員組合本部が、非協力を指示していたため、小樽市など一部で、回収率が極端に低かった。
この日開かれた道教委の定例会では、委員の多くが「驚くほど多い」と述べ、いじめを減らしていく努力や、今後の調査の継続などを求める声が相次いだ。
(2007年1月29日 読売新聞)