「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

【産経抄】2月1日

【産経抄】2月1日-コラむニュース:イザ!


06:55

 女性を「産む機械」と暴言を吐いた柳沢伯夫厚労相は、いまや孤立無援、四面楚歌(そか)である。それも身から出たサビだから恭順の意を表すしかない。ただ小欄は、山本周五郎の小説「ひとごろし」の敵役、仁藤昂軒に思えて哀れみを禁じ得ないのだ。

 ▼藩内一の剣術家、昂軒はひょんなことから藩主お気に入りの小姓(こしょう)を切ってしまう。さりとて、上意討ちの討っ手は昂軒に勝てない。そこで一計を案じた討っ手は、行く先々で「人殺し-」と叫んで昂軒を心理的に追い込む。至る所で非難の目にさらされる昂軒は切腹を思い立つ。

 ▼さて柳沢昂軒である。いくら何でも女性を「機械」にたとえてしまっては、もう弁解の余地がない。夏に参院選を控えているから、野党は「上意討ちだ」とソロバンをはじく。とたんに「ひとでなし」の大合唱が起きた。敵失を待っていた野党の声は高まるばかりだ。

 ▼討っ手役の小沢民主党は、「主導権を取り戻す絶好の機会だ」と意気込む。与党の女性議員からの後押しもあって、ともかく「クビを切れ」と押しまくる。こうなると、朝鮮総連系組織からの献金疑惑で辞任した民主党の参院副議長などもう誰も顧みない。

 ▼そんなことを考えていたら、小紙の投書欄に主婦の長尾加代子さん(43)が、男性だって「会社の歯車」のように働き、リストラにあって大変だと書いていた。「それより、もっと前向きで具体的な少子化対策を早急に進めないと、日本の国力が低下していく」。

 ▼小説の中の昂軒は、討っ手がクビの代わりに髷(まげ)を持ち帰ることで一件落着となる。長尾さんは柳沢昂軒を攻撃する政治家たちに、「いちいち目くじら立て、辞任要求する時間が惜しい」とコトの本質が何かを突きつけた。
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by miya-neta | 2007-02-01 06:55 | 政 治