「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

【主張】仮定人口試算 少子化対策の目標にせよ

コラむニュース:イザ!


2007/01/29 05:45

 1億人の大台を維持し、これまでの推計よりも子供が増え、高齢者は減る-。今回、厚生労働省がまとめた半世紀後の日本の人口である。

 ただし、結婚や出産に対する国民の希望がすべて満たされた場合を想定した人口試算で、しかもそれでも人口は減る。決して楽観はできない。

 厚労省は「試算でどのような少子化対策が有効かを具体的に検討したい」としている。この試算を参考に効果ある対策を速やかに実施してほしい。

 試算によると、仮定の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む推定の子供数)は、平成17年実績の1・26から最高1・76まで上昇する。しかしながら、一国の人口が維持できる水準の2・1には及ばない。

 総人口も最大で1億391万人となり、昨年12月の将来人口推計より1398万人増加するが、17年の総人口(1億2777万人)に比べると、2400万人ほど減少する。

 フランスは昨年の合計特殊出生率が1・92から2・0に上昇し、欧州一の多産国となった。働く女性が高齢で出産し、3人目以上の出産が増え、婚外子も増加している。

 育児休暇や休業補償を手厚くし、子育てしながら仕事が続けられる社会の実現を目指す仏政府の施策努力が実を結んだ結果だという。国情の違いはあるだろうが、日本が参考にできる点は多いはずであろう。

 子供が減って高齢者が増えると、国家は活力を喪失する。具体的には、年金、介護、医療といった社会保障制度の担い手が不足し、制度自体が破綻(はたん)してしまう。それを何としてでも食い止めなければならない。

 今回の仮定人口試算で使われた政府の過去の調査結果によれば、国民は「結婚したいが、給料が安く、経済的に余裕がない」「子供が2人以上ほしいけど、育児の時間がない」などと回答している。

 厚労省は(1)パート・アルバイトの正規雇用化の促進(2)育児休業の充実(3)短時間勤務制度の普及-といった施策を打ち出した。安倍晋三首相も施政方針演説の中で「子供は国の宝です」と述べ、こうした施策の実行を強調している。国をあげ、一つ一つ速やかに実施していくことである。
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by miya-neta | 2007-01-29 05:45 | 政 治