いじめ根絶へシンポ、福岡や埼玉の遺族らが参加
2007年 02月 08日
福岡県筑前町や北海道滝川市など、いじめを苦に自殺した子供たちの遺族が集まり、いじめの根絶を考えるシンポジウムが10日、東京都で開かれる。
関係者は、子供の自殺で深い悲しみを背負った遺族が心境を語り合い、大人たちが何ができるかを探る機会としたいとしている。
昨年10月、中2の長男を失った筑前町の森美加さん(36)は、長男の実名と遺影を公表し、いじめの実態を訴える予定。いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)などが主催。2005年9月に自殺を図った滝川市の小6女児の親類、04年6月に自殺した埼玉県蕨市の中2女子生徒の両親らも参加する。
遺影を公表する森さんは「こんな笑顔の普通の少年が自殺してしまう。いじめがどの子供の周囲にもある問題だということをわかってほしい」としている。
シンポは午後1時半から港区のキャンパス・イノベーションセンターで。
(2007年2月8日3時2分 読売新聞)