人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

千葉でシュタイナー教育…紹介者・子安さん開校へ

ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 日本にシュタイナー教育を紹介してきたドイツ文学者の子安美知子さん(73)が来春、千葉県長南町で私立小学校の開校を目指している。「あしたの国ルドルフ・シュタイナー学園小学校」(仮称)で、今春からまずフリースクールを始める。学校は昨年10月、県から設置計画の承認を受けており、来春、正式認可される見通しだ。

 ◆五感で学ぶ 担任ずっと同じ テストなし

 オーストリアの思想家ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)の理念に基づくシュタイナー教育は、小中高12年間の一貫教育で、子供の個性や成長に合わせ、“五感で学ぶ”ユニークな教育として知られる。シュタイナー学園小学校も、学習指導要領に沿いながら、シュタイナー教育を実践する。

 担任はずっと同じ人が務める。算数や国語などは、時間割に配分するのでなく、その教科だけを毎日数週間続け、年間を通じて各教科を順番に学ぶ「エポック授業」という方式をとる。

 学んだことを絵や言葉で書き込む自分だけの教科書「エポックノート」を作成。手書きの通知表には成長ぶりを担任が詩や文章で表現する。テストや点数評価はしない。

 来年4月に開校を目指しているのは、1、2年生各1学級(定員各32人)。今年4月は1年生(定員20人)だけでフリースクールを始め、開校時に編入する。

 現在までに首都圏を中心に12人の入学希望者がおり、中には移住予定の家族もいるという。2013年度までに小中高の一貫校とする予定で、将来、周囲に福祉施設や農場などを整備する計画もある。

 シュタイナー学校はドイツを中心に世界約80か国に900校以上ある。日本ではフリースクールのほか、構造改革特区制度を活用した神奈川県藤野町の「シュタイナー学園」がある。

 子安さんはドイツのミュンヘンに住んでいた36年前、娘の入学した小学校で初めてシュタイナー教育に出合った。エッセーなどで紹介するうちに、「こんな学校が日本にもほしい」と強く思うようになった。

 フリースクールの設立にもかかわったが、その後は「読解力や洞察力をはぐくむ骨太の教育法で、今の時代に必要な学校でもある。立派に選択肢の一つになりうる」と学校法人化にこだわってきた。04年にはNPO法人「あしたの国まちづくりの会」を作って準備を進めていた。

 問い合わせは設立発起人会((電)03・5250・5125)へ。

(松本由佳)

(2007年2月16日 読売新聞)
by miya-neta | 2007-02-16 10:30 | 教 育