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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

教育再生会議:道徳論議が活発化 奉仕活動や伝統学習

教育:MSN毎日インタラクティブ


 政府の教育再生会議(野依良治座長)で、5月に予定される第2次報告に向け、道徳教育の論議が活発化してきた。メンバーには児童に教えるべき行動規範を同会議が打ち出すことを求める意見もある。具体的には、青少年の奉仕活動などを支える民間会議の設立構想や、小中学校などでの「地域の歴史・伝統」学習推進がテーマとなりそうだ。

 道徳教育は現在、文部科学省発行のテキストなどを教材に使い、公立の小中学校で年間34~35時間行われている。しかし、同会議では「子どもがインターネットで有害情報を手に入れられる時代に、修身のような共通の倫理観がないのは問題だ」(義家弘介・同会議担当室長)、「『何歳の子どもには、ひきょうなことをしてはいけないと教える』という目標を同会議が提案したらいい」(張富士夫・トヨタ自動車会長)など、拡充を求める意見が相次いでいる。道徳教育を強調することで「美しい国」を掲げる安倍晋三首相の保守路線を補完する狙いもメンバーにはあるようだ。

 ただ、戦前の「修身教育」を復活させるような議論では、政府・与党の合意形成は難しい。そこで具体的に浮上しているのが、青少年の奉仕活動や有害情報対策支援に取り組む民間会議の設立構想。同会議の池田守男座長代理は16日の第2分科会(規範意識養成)終了後の記者会見で、経済、教育団体を交えた民間団体の設立を目指す方針を表明した。

 20日の第3分科会(高等教育)では、川勝平太同分科会主査が、郷土の伝統・文化・産業などを学ぶ「ふるさと学」を提案した。昨年12月に「わが国と郷土を愛する」と明記した改正教育基本法が成立したのを受け、郷土愛をはぐくむことを狙ったもの。川勝氏は「家族・地域の大切さを知り、豊かな人間性を備えた規律ある人間を育成するためのアイデア」と道徳教育との連動性を説明。委員の間からは「市町村合併が進む中で大切だ」「一部の小中学校で総合学習で行っているが、高校・大学でも導入を考えたらいい」と賛成する意見が出た。【平元英治、渡辺創】

毎日新聞 2007年3月24日 18時42分
by miya-neta | 2007-03-24 18:42 | 教 育