人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

栃木・鹿沼「いじめ」訴訟:いじめ「自殺の一因」 市と県に賠償命令--東京高裁

事件:MSN毎日インタラクティブ


 99年に自殺した栃木県鹿沼市立北犬飼中3年の臼井丈人(たけひと)君(当時15歳)の両親が「いじめが自殺の原因」として、市と県に約1億1000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。江見弘武裁判長は、240万円の賠償を命じた1審・宇都宮地裁判決(05年9月)を変更し、賠償額を1100万円と認定した上で、和解で遺族側が受け取った240万円を差し引いた860万円の賠償を命じた。

 判決は、1審同様にいじめを防げなかった学校側の責任を認めた上、新たに「いじめでうつ病を発症し自殺した」との遺族側主張を認め、いじめを自殺の一因と認定した。しかし「学校側はうつ病発症や自殺まで予想できなかった」と、自殺に対する賠償責任は1審同様に認めなかった。暴行を加えた元同級生2人以外の同級生について「暴行を阻止せず放置した級友のひきょうな態度もいじめ。丈人君の孤立感を深めた」と言及した。

 1審は元同級生によるいじめを認め、元同級生と市、県などに賠償を命じつつ「進学の悩みなどで生きる意欲を失った」として自殺の主な原因ではないと判断。2審は「受験に対する不安などは自殺に関係ない」と退けた。

 市と県側は「11月の自殺直前の2学期は目立ったいじめはなく因果関係はない」と反論していたが、判決は「丈人君が級友との接触を避け被害を減らすよう努めたため。針のむしろに座すに等しい学校生活に変わりはなかった」と判断した。

 元同級生2人とその両親は昨年7月、和解金240万円を支払う内容で和解している。

 判決によると、丈人君は99年4月に3年に進級後、元同級生2人から、プロレスごっこと称してたたかれたりけられたり、女子生徒もいる教室でパンツを脱がされるなどのいじめを受けた。【高倉友彰】

毎日新聞 2007年3月28日 東京夕刊
by miya-neta | 2007-03-28 15:18 | 教 育