「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

教育関連3法:実質審議始まる 安倍首相と民主・菅氏、補選にらみ「場外乱闘」

国会:MSN毎日インタラクティブ


 教育関連3法案の実質審議がスタートした20日の衆院教育再生特別委員会の基本的質疑は、22日の参院福島・沖縄補選をにらんだ激しい応酬となった。安倍晋三首相は新たに「愛国心」を規定した改正教育基本法を踏まえ「『美しい国』の根本、基本は教育だ」と保守色を前面に出した教育論を展開。一方、民主党の菅直人代表代行は、沖縄戦に関する教科書検定を引き合いに首相の歴史認識を「ダブルトーク(でたらめ話)」と批判し、「場外乱闘」気味の幕開けだった。

 ◇安倍首相「沖縄戦、何の関係もない」/民主・菅氏「議論の封殺はおかしい」

 「(菅氏は)沖縄の選挙があるからこんな議論をしているのか。法案に何の関係があるのか」

 首相は再三声を荒らげ、「沖縄戦の認識」をただす菅氏へのいらだちをあらわにした。文部科学省は06年度の教科書検定で、沖縄戦の集団自決の記述から「日本軍の強制」を削除。菅氏が「(首相の言う)戦後体制の中にこの問題があるのではないか」と政治介入をにおわせたためだ。

 「沖縄のみなさんが怒っている。議論を封殺するのはおかしい」

 菅氏は与野党の推薦候補が競り合う沖縄補選の民主党の責任者。県民の不満を代弁する格好で首相を攻撃した。「菅さん得意のすべて混同させてイメージを作る論法」。首相にそう切り返されても食い下がる菅氏に、民主党内にも「(何でも聞ける)予算委員会ではないのに……」と脱線ぶりを危ぶむ声が出た。

 首相は26日からの訪米を控え、米下院のいわゆる従軍慰安婦問題に関する謝罪決議案という火種を抱える。菅氏はこの問題で旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話(93年)に関連して「自虐史観と言い募ることで解決済みの問題に火をつけた」と指摘し、一度は「狭義の強制はなかった」と河野談話に距離を置いた首相に改めて揺さぶりをかけた。

 「関係ない」と首相は3回否定。菅氏は首相の著書「美しい国へ」に記された「自虐史観」論を「自分の国だけがいいんだと植え付けようとする」と畳み掛けたが、首相は「読解力を鍛えてもらいたい。今晩もう一度読んでください」とはねつけた。

 ただ足元は穏やかではない。この問題で自民党内の急先鋒(せんぽう)、中山成彬氏は菅氏に先立つ質疑で「強制連行の事実はなかった。日本人は気概を持たないといけない」と教科書を批判し、答弁者に首相を避けて伊吹文明文科相を指名した。訪米前に持論を封じた首相と、「応援団」の党内保守派にはきしみが目立つ。

 菅氏は質問終了後、記者団に「首相のアキレスけんは歴史認識。過去をねつ造する首相だ」と言い残し、足早に沖縄に舞い戻った。これに対し、首相は記者団に「(歴史的事実は)やはり専門家に任せるべきだ」とかわした。【竹島一登】

毎日新聞 2007年4月21日 東京朝刊
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by miya-neta | 2007-04-21 10:11 | 政 治