市営住宅で火災 女児2人死亡、男児2人軽傷 京都
2007年 04月 22日
2007年04月22日20時19分
22日午前11時5分ごろ、京都市西京区大原野東竹の里町3丁目の市営住宅団地で、61棟最上階の5階の504号室に住む無職中麻澄(なか・ますみ)さん(23)方付近から出火、同室約50平方メートルが全焼し、真下の1室のベランダにあったエアコン室外機が燃えた。中さんの長女真鈴(まりん)ちゃん(3)と次女で生後11カ月の鈴華(すずは)ちゃんが死亡、長男(5)と次男(4)がのどにやけどなどを負って軽いけがをした。西京署は、室内から火が燃え上がったとみて出火原因を調べている。
同署によると、一家は母親の中さんと子ども4人の5人家族。中さんと長男、次男が南側の居間で食事をしようとしたところ、北側の部屋から火が上がっているのに気づいたという。すでに炎と煙が激しく、3人は南側ベランダから隣家へ避難。北側の部屋にいた真鈴ちゃんと鈴華ちゃんが、部屋の前のベランダで折り重なるように亡くなっていた。出火直前まで北側の部屋には子ども4人がいたという。
4人の子どもは、いずれも自宅近くの「竹の里保育園」に通っていた。土田晴久園長によると、仲が良く、来る時も帰る時もいつも一緒だったという。孫が同じ保育園に通う女性(61)は「真鈴ちゃんは、他の子の服が乱れていたらボタンをとめてあげたり、引っ込み思案の子を人形あそびに誘ったりする優しい子だった」と声を詰まらせた。
鈴華ちゃんは昨年末ごろに入園し、はいはいができるようになっていた。近くに住む女性(36)は、近所で鈴華ちゃんが長男に抱きかかえられている姿をよく見かけた。「一番下の鈴華ちゃんを、きょうだいみんなでかわいがっていた」と声を震わせた。
現場は阪急京都線東向日駅の西約2キロ。隣接する京都府向日市と同府長岡京市の市境に近い住宅街。