「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

【主張】高校生意識調査 若者の意欲低下が心配だ

コラむのニュース:イザ!


2007/05/04 05:25

 日米中韓4カ国の高校生の意識調査で、「偉くなりたい」と思う生徒の割合が、日本では格段に低いという気がかりな結果がでた。

 平成生まれの今の高校生たちは、父親のリストラや、官僚、企業のトップが不祥事で辞任する姿を知っている。未来に不安を感じ、「偉くなることは損だ」と思っているとしたら残念な調査結果だ。

 調査は、「高校生の意欲」をテーマに、財団法人「日本青少年研究所」が昨年10~12月に行った。「偉くなりたいか」の質問で、「強く思う」は、中国の34%、米韓の各22%に対し、日本は8%にとどまった。「まあそう思う」を含めても日本は40%台で、60~80%台の米中韓より20ポイント以上低い。

 国情や国民性の違いもあり、「偉くなる」ことの具体像はさまざまだろうが、調査では日本の高校生は、偉くなることを「責任が重くなる」「自分の時間がなくなる」と見る割合が高く、「自分の能力をより発揮できる」「周りに尊敬される」と肯定的にとらえる回答は4カ国中で最も低かった。

 将来の職業についても、医師、会社経営・管理職、プロスポーツ選手など専門、花形の職を選ぶ生徒は他国と比べ意外に少ない。「のんびり暮らしたい」という傾向がでたという。

 調査対象の高校生たちは、小学校時代から「ゆとり教育」を受けてきた世代だ。社会が変化しても自分で考え、活躍できる個性や意欲を引き出そうというねらいだったが、調査結果からは、そうした成果はうかがえない。

 20~30代では定職に就かないフリーターやニート、インターネット喫茶で寝泊まりする「ネットカフェ難民」などの存在が社会問題化している。

 高校などでは就業体験や奉仕活動を通じ、社会に役立つ実感や自信を持たせようという取り組みも始まったが、企業や大学など受け入れ側も、活力や魅力を高める努力が必要だ。

 安倍晋三首相は著書「美しい国へ」(文春新書)で、平成16年の同じ調査では「国に誇りを持っている」と答えた高校生が米国や中国に比べ少なかったことにふれ、「志ある国民を育て、品格ある国家をつくる」必要性を訴えた。高校生たちが「偉くなる」ことの真の価値や誇りを見いだし、頑張れる社会づくりが求められている。
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by miya-neta | 2007-05-04 05:25 | 政 治