「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

装備・安全検証へ SAT隊員死亡で警察庁

asahi.com:愛知立てこもり


2007年05月18日16時41分

 ハイジャックや立てこもり事件で、人質の安全を確保しながら、犯人を逮捕するために高度な訓練と装備を施された特殊部隊「SAT」――。その隊員の殉職は、警察当局に衝撃を与えた。溝手国家公安委員長は18日、警察官の装備や安全確保の方法について検証が必要との見方を示した。警察庁は、装備や部隊の動き方について検証する方針だ。

 SATは、77年の日本赤軍によるハイジャック「ダッカ事件」を契機に、警視庁と大阪府警に置かれた部隊が原型で、95年の北海道・函館空港のハイジャック事件で初めて、その存在が明らかになった。96年以降、愛知など6道県警にも設置された。ライフル銃や自動小銃、特殊閃光(せんこう)弾などを装備する。

 亡くなったSAT隊員の林一歩巡査部長(23)は、元暴力団組員大林久人容疑者(50)が立てこもった民家から約10メートルの道路上で拳銃を構え、玄関前に撃たれて倒れていた長久手交番の木本明史巡査部長(54)の救出を後方から支援していた。

 チョッキ型の防弾衣に防弾ヘルメットを着用し、防弾盾も同僚がかざしていたが、弾丸は盾をかすめて、林巡査部長の左の肩口から左胸に入ったという。チョッキは大部分が強度の高い合成繊維を使った防弾素材で覆われているが、弾の進入角度が悪かったらしい。

 警察庁によると、警察官の殉職は03~06年、20件24人。今年は、東京都板橋区で女性を救おうとした警察官が電車にはねられて死亡するなど3件3人が犠牲になった。

 銃器発砲によるものは88年、90年、92年、95年と続き、01年にタクシー会社に押し入った暴力団組員に、駆けつけた刑事が改造散弾銃で撃たれて死亡して以来だった。

 地域警察官や機動隊員、SAT隊員など、防弾衣の規格は役割によって異なるが、警察庁は配備を進めており、交代制の地域警察官についても勤務についた警察官分の防弾衣の配備はほぼ完了しているという。昨年8月に策定した「治安再生に向けた七つの重点」では、防弾衣、防刃衣の整備・改善を掲げている。

 SATには高性能の防弾衣を装備し、実践的な訓練を重ねてきた。ただ、機敏な動きが求められるため、防弾衣の防護性能と動きやすさのバランスが難しい面もある。「隊員が亡くなっており、装備も、部隊の動きも今後検証しなければならない」(同庁幹部)

 溝手委員長はこの日、閣議後の記者会見で「今回の事件で検証すべき点は多い。装備など捜査する側の人間をどう守るか勉強しないといけない」と話した。
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by miya-neta | 2007-05-18 16:41 | 政 治