「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

松岡農相自殺:現役閣僚がまさか、議員宿舎騒然 光熱水問題で苦境

その他:MSN毎日インタラクティブ


 農林水産省所管の独立行政法人・緑資源機構(川崎市)を巡る官製談合事件への捜査が進む中、松岡利勝農相(62)が28日、首つり自殺した。機構への強制捜査(24日)から4日。事務所経費の不明朗な支出に対し、国会で厳しく追及されても「鉄面皮」を貫いてきた松岡農相に、何があったのか。地元・熊本でも捜査が続く事件とのつながりは。関係者に衝撃が走った。

 同日午後1時過ぎ、自民党本部。事実関係の確認を求める記者に職員は「担当者がおらず対応できない」と繰り返した。一方、東京都千代田区永田町2の衆院第1議員会館の2階に入る松岡農相の事務所には、数十人の報道陣が押し寄せたが、事務所の中に入れず廊下にあふれ出した。事務所内では、秘書らしい男性らが電話の対応に追われた。

 さらに、松岡農相が自殺を図った衆議院の赤坂議員宿舎(東京都港区)の管理人は「警察の車両が昼ごろに来た。何階に住んでいるかなどは、セキュリティーや個人情報の都合で言えない」と話した。

 また、地元・熊本県菊陽町の事務所で働く女性は「(事務所には)私を含めて2人のパートがいるだけで、何も分からない。秘書は出払っている。東京からも情報は全く入ってこない」と動揺した様子で話した。

 「松岡バッシング」とも言える批判が始まったのは、公費で負担される国会議員会館の光熱水費を、資金管理団体に年間500万円前後計上していた問題からだった。国会で追及された松岡農相は3月5日、参院予算委員会で「『ナントカ還元水』のようなもの。暖房とか別途そういうものが含まれる」と要領を得ない答弁を行い、詳しい説明を避け続けた。このため批判が増幅し、与野党を巻き込む「政治とカネ」の問題に発展した。

 その後、事務所経費を巡る問題で何度追及されても表面上は平静を保っているように見えた。ところが、24日の機構本部への捜索に続き、25日には松岡農相の地元、熊本県小国町にある機構の出先機関「阿蘇小国郷建設事業所」などが官製談合事件の関係先として捜索された。直接の容疑となった林道整備の調査・設計業務だけでなく、同町などを事業区域とする「特定中山間保全整備事業」でも談合疑惑が浮上。松岡農相の支援企業が入札に参加しており「疑惑」がささやかれ始めていた。

 議員会館で松岡農相と同じフロアに事務所がある民主党議員の男性秘書は「午後1時前から松岡農相の部屋の前に記者が集まって騒がしくなった。自殺を図るぐらいならば、数々の疑惑の真相を明らかにするとか大臣を辞任するとか、他に責任の取り方があると思う。ただただ驚いている」と話した。

   ◇   ◇

 松岡農相は69年3月、鳥取大農学部卒。90年2月、衆議院議員に初当選し、現在6期目。林野庁出身で、農林族として、農林水産政務次官、副農相を歴任し、現在、農相を務めている。

 ◇「大変ショック」--冬柴国交相

 冬柴鉄三国土交通相は28日午後1時半「(松岡農相は)閣議で私の隣の席だった。とにかく農業交渉でよく出張して頑張っていた。大変ショックを受けた」と短く述べた。

 ◇農水省内大混乱

 松岡農相が自殺を図ったとの情報に、農林水産省の幹部が確認に走るなど、同省内は大混乱に陥った。28日午後2時から予定されていた事務次官会見は延期された。

 農相が同省関係の公的な場に姿を見せたのは、先週末の25日に開かれた輸出促進のための全国協議会総会。日本食の功労者に表彰状を渡すなどした。ただ、25日午前の閣議後会見では、緑資源機構の談合事件について追及され時折言葉に詰まるなど、「普段より元気がない」との声が省内から出ていた。

 ◇捜査車両続々と

 松岡農相の自殺現場となった東京都港区の赤坂議員宿舎付近は28日、騒然とした雰囲気に包まれた。出入り口付近を警察が非常線を張り、捜査車両が続々と到着。周囲はテレビや新聞などの報道関係者100人以上が取り巻き、空にはヘリコプターが旋回した。

 近くに住む男性(60)は「午後1時過ぎ、救急車と捜査車両が宿舎方向から出てきた。あんな強そうな人が、こんなことをするなんて驚いた」と話した。

 ◇国会議員の自殺、98年には新井議員

 国会議員が自殺した例としては、98年2月、大手証券会社から利益提供を受けたとされた新井将敬衆院議員が、東京都港区のホテルの一室で首をつったものがある。

毎日新聞 2007年5月28日 東京夕刊
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by miya-neta | 2007-05-28 15:58 | 政 治