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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

能楽師の観世栄夫さん死去=演劇、オペラの演出でも活躍

時事ドットコム


2007/06/08-13:54

 観世流能楽師で俳優、演出家としても活躍した観世栄夫(かんぜ・ひでお)さんが、8日午前8時35分、大腸がんのため東京都墨田区の病院で亡くなった。79歳だった。東京都出身。葬儀の日取りなどは未定。

 七世観世銕之丞(てつのじょう)の二男。3歳で初舞台を踏み、観世流シテ方として育ったが、1949年に喜多流に移籍。その後、兄の寿夫さんや狂言師の野村万之丞、万作さんらとともに「華の会」を結成、従来の枠にとどまらない実験的な試みに取り組み、能楽界の反逆児とも呼ばれた。

 演劇人との交流も深く、劇作家の福田善之さんと青年芸術劇場、演出家の佐藤信さんと自由劇場を結成、演劇や創作オペラ、舞踊などの演出も手掛けるなど、多彩な才能を発揮した。

 個性的で存在感のある風貌(ふうぼう)を生かして、俳優としても活躍。ジャンルも文芸作品、前衛的実験作、アクションまで、多岐にわたった。主な出演作に、演出も兼ねた舞台「子午線の祀(まつ)り」、映画「砂の女」「白昼の通り魔」「午後の遺言状」などがある。 

 一時能楽協会を脱退していたが、79年に観世流に復帰。古典の復曲に力を入れる一方、93年にはパリでポール・クローデルの新作能「女と影」に出演するなど、意欲的な活動を続けた。

 5月2日に東京都八王子市内の中央自動車道を運転中に事故を起こし、入院していた。(了)
自宅住所は非公表
by miya-neta | 2007-06-08 13:54 | 芸 能