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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

駐車違反で減点逃れ 「運転者」より「所有者」で違反金

社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 駐車違反をした車の運転者が反則金を納めない場合に、所有者に同額の「放置違反金」を科す制度が昨年6月に導入されたが、その後の1年間の納付状況を見ると、全体の73・2%が「放置違反金」として納められていたことが、警察庁のまとめでわかった。

 運転者ではなく所有者として放置違反金を納めれば免許点数が減点されないため、自分で運転していたのに他人が違反したように装ったドライバーが多いとみられる。反則金を踏み倒す「逃げ得」解消を狙った新制度だが、「減点逃れ」を生んでいるとの批判も出そうだ。

 昨年6月、道交法改正で新設された放置違反金は、駐車違反の運転者が出頭せず、反則金が納められない場合、所有者にも使用責任を問うもので、いずれかが支払われないと、資産差し押さえや車検の拒否などの処分が科せられる。

 この制度開始から1年間に全国の警察が処理した駐車違反のうち、反則金・放置違反金を合わせた納付率は85・7%と、反則金だけだった当時の約70%からアップした。

 しかし、その内訳を見ると、全体の218万766件のうち、反則金は58万3486件(26・8%)であるのに対し、放置違反金は159万7280件(73・2%)。反則金は、2005年の1年間の40%弱に減った。

 警察で駐車違反を確認した場合は、出頭してきた人に運転者かどうかを確認するが、「自分は運転していない」と弁明されれば、それ以上の追及は難しいという。また、出頭すらしない人も多く、こうした場合も所有者に放置違反金を請求することにしている。

 今回明らかになった数字について、同庁は「当初から、ある程度予想していた結果。逃げ得が横行していた旧制度と比べ、全体として何らかのペナルティーが科せられるという意味で、平等になったと言えるのではないか」としている。

(2007年6月14日13時35分 読売新聞)
by miya-neta | 2007-06-14 13:35 | 社 会