日テレ取材方法、放送倫理違反・BRC決定
2007年 06月 26日
NHKと民放でつくる第三者機関「放送と人権等権利に関する委員会」(BRC、竹田稔委員長)は26日、日本テレビのニュース番組について「放送倫理違反があった」と決定した。BRCは同局に決定の趣旨を放送し、再発防止に努めるよう要望した。
決定によると、日本テレビは2月、東京都内のエステ店経営者が医師法違反で書類送検された事件を報道。経営者が「盗撮映像が使われ、プライバシーを侵害された」などと訴えていた。
BRCは「肖像権侵害とまでは言えないが、隠しカメラ・マイクによる取材が不可欠だったとは言い難い。放送は行きすぎた懲罰的な内容になっている」と判断した。
またBRCは、テレビ朝日が2月、北海道のルーマニア人女性を紹介したバラエティー番組で、女性が「新聞のラジオ・テレビ欄で『バツイチ女性』と表現され、名誉とプライバシーが侵害された」と訴えた問題についても決定を発表。「放送倫理に反するとまでは言えない」としたが、ラ・テ欄にも放送局の責任で適切な表現を用いるよう要望した。〔共同〕 (15:30)