スプリント、グーグルと業務提携~ワイマックス・サービスで
2007年 07月 30日
更新2007年07月30日 12:55米国東部時間
米携帯電話サービス業界3位のスプリント・ネクステルは、グーグルのウェブサイトおよびアプリケーションを次世代高速無線通信システムのワイマックス(WiMAX)網に導入する。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、スプリントは、クリアワイヤーと全米規模のワイマックス・ネットワークを構築する計画を発表したばかりで、2008年末には1億人の利用者を対象にワイマックス・サービスを提供する。ワイマックス・ネットワークのデータ転送速度はケーブル・モデム並みで、携帯電話機だけではなく、パソコンやほかの端末機器からも利用できる。
スプリントは、ワイマックス対応機器向けにホームページを提供し、グーグルはワイマックス利用者向け検索エンジンを提供する。また、グーグルの電子メール・サービス「ジーメール」とグーグル・カレンダーも同サービスに組み込まれる。同サービス導入のために発生する費用は広告収入でまかなわれる。広告収入はスプリントとグーグルで折半される見込み。
グーグルは現在、携帯電話事業への進出を模索しており、携帯電話事業が移動通信網を他社に開放するよう政府に要請している。それに対してスプリントの幹部は、同社ネットワークを利用したい事業者がいれば、同社はそれを阻まないと述べた。