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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

神戸・高3自殺 「携帯いじめ」の解明急げ

(社説)山陽新聞ニュース


 神戸市の高校で飛び降り自殺した三年の男子生徒にからむ恐喝未遂事件で、同級生から脅迫の携帯電話メールを何度も送られたほか、インターネットのサイトに生徒の裸の写真が掲載されるなどしていたことが明らかになってきた。

 自殺の背景に携帯メールやネットを使ったいじめがあったとの見方が強まっている。こうしたいじめは子どもたちの間に広がっているといわれるが、実態が見えにくいまま進むため対応の難しさが指摘される。学校や家庭などは危機感を強め、再発防止に全力を挙げる必要がある。

 兵庫県警などは、同級生の少年を恐喝未遂容疑で逮捕した。少年は今春から七月初旬にかけ、自殺した生徒がうそをついたとして「五万円でいい。払わなければ何されるか分からへんで」などと書いた携帯メールを繰り返し送りつけたという。

 生徒は七月初旬に校舎から飛び降り自殺した。警察は自殺の原因に複数の遊び仲間による携帯メールいじめがあった可能性があり、ネットの写真掲載も彼らが関与した疑いがあるとみて調べている。

 いじめ問題は早期の発見、対応が解決の鍵を握る。専門家によると、携帯の着信音を消したり、いつも手放さない子が自分の部屋に携帯を置くなどするのはSOSのサインだという。周囲の大人は注意深く行動の変化を見守ったり、相談しやすい環境を整えてもらいたい。

 子どもに対する情報モラル教育の徹底も急務だ。ネット利用などに必要な自制心を小さいころから養わなければならない。岡山県教委の有識者会議が先日発表したいじめ対策提言にも、情報モラル教育の重要性が盛り込まれた。保護者への啓発も欠かせない。

(2007年9月21日掲載)
by miya-neta | 2007-09-21 09:24 | 教 育