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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

「酒強要」事件、県への報告1年後 高3自殺の私立高

神戸新聞


2007/09/25

 自殺した男子生徒=当時(18)=が同級生らから金品を要求されていた事件のあった神戸市内の私立高校で、二年前にも同級生に酒を強要し、急性アルコール中毒にさせたとして生徒が傷害容疑で書類送検される事件があり、同校は新聞報道があるまで一年余りも兵庫県への報告を怠っていたことが二十四日、分かった。インターネット掲示板への中傷の書き込みなど今回との共通点があったとみられる。当時二年生で被害に遭った大学生の男性(18)は、事件について同校の調査、報告が不十分だったとし「事件を隠そうとするのは学校の体質。悔しいというより、情けない」と批判している。


 警察の調べや男性の話によると、二〇〇五年九月、教室でペットボトルのジュースにウオツカを混ぜて、同級生らが男性に飲ませた。

 男性は事件直後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。学校を欠席し約一カ月後に登校できたが、その日、インターネットの掲示板に実名を出して「よく出て来られるな」といった書き込みがあるなどして、再び登校できなくなったという。

 同校は、調査に名乗り出た同級生五人のうち一人を退学、残り四人を一-三週間の停学処分とした。しかし、男性によると、もっと多くの生徒が取り囲み、飲酒するようにはやし立てたという。

 当時、説明を求めた両親に対して、同校は「子どもの悪ふざけだった」「詳しく分かり次第説明する」と釈明したが、その後も詳しい説明はなかったという。事件直後に保護者対象の説明会の要請もあったというが、実施されなかった。

 また、県教育課によると、同校が事件を報告したのは、神戸新聞の報道があった〇六年十一月。同課は当時、迅速な報告を同校に求めた。

 男性は今も、不意に声を発してしまうなどの症状が残り、通院を続けている。今回の事件については「事件が起きても不思議ではない」と指摘。男性の母親も「息子の時に事件を教訓とし、きちんと対策をしておけば、自殺した生徒は助かったのではないか。残念でならない」と語った。
by miya-neta | 2007-09-25 11:21 | 教 育