神戸の高3いじめ自殺、同級生少年を家裁に送致
2007年 10月 06日
神戸市須磨区の私立高校で、7月に自殺した同高3年の男子生徒(当時18歳)が同級生らから金を要求されていた事件で、神戸地検は5日、先に逮捕された同級生の少年(17)を恐喝未遂の非行事実で神戸家裁に送致した。地検は「少年院送致相当」の意見書を付けたとみられる。家裁は同日、少年の観護措置(2週間)を決定、神戸少年鑑別所に収容した。
一方、地検は同日、共犯として逮捕された同級生の少年ら2人(17、18歳)の拘置延長を神戸地裁に請求、10日間の延長が認められた。
非行事実によると、少年らは以前から、「うそをついたら罰金1万円を払え」などと生徒に要求。今年6月ごろ、「夏休み明けまでに金を支払わなければ、倍の金額を払わせるか、リンチさせる」などと書いた携帯メールを送り、金を脅し取ろうとした。
家裁送致された少年は事実を認めているという。
地検は、少年らが生徒から実際に金を脅し取っておらず、暴力をふるうなどといった他の違法行為も確認できなかったが、生徒を自殺に追いつめた結果の重大性を考慮し、少年院での処遇が必要と判断したとみられる。
学校は「現段階ではコメントは差し控えたい」としている。
(2007年10月6日 読売新聞)