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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

中1の1割が『うつ』 『自殺と関係』、対策急務

東京新聞:社会(TOKYO Web)


2007年10月9日 朝刊

 小学四年-中学一年の一般児童・生徒七百三十八人に、医師が面接して診断した北海道大研究チームの調査で、うつ病とそううつ病の有病率が計4・2%に上ったことが八日、分かった。これまで質問紙を郵送する方式では例があるが、医師が面接する大規模な疫学調査は国内初という。

 有病率は、中学一年(総数百二十二人)に限ると10・7%に上った。研究チームの伝田健三・北大大学院准教授(精神医学)は「これほど高いとは驚きだ。これまで子供のうつは見過ごされてきたが、自殺との関係も深く、対策を真剣に考えていく必要がある」としている。

 調査は今年四-九月に北海道内の小学四年から中学一年までの児童、生徒計七百三十八人(男子三百八十二人、女子三百五十六人)を対象に実施。調査への協力が得られた小学校八校、中学校二校にそれぞれ四-六人の精神科医が出向き問診、小児・思春期用の基準などに基づき診断した。

 それによると、軽症のものも含めうつ病と診断されたのは全体の3・1%、そううつ病が1・1%。

 学年別にみると、小学四年で1・6%、同五年2・1%、同六年4・2%と学年が上がるほど割合が高くなった。

 就寝・起床時間や一日のうちに外で遊ぶ時間、テレビ視聴時間、ゲームをする時間、朝食を取るかどうか、など生活スタイルについても尋ねたが、分析の結果、関連はみられなかった。

 これとは別に、高機能自閉症などの「高機能広汎性発達障害」や、注意欠陥多動性障害(ADHD)が疑われたケースが2・6%あったが、日常生活や発達歴に関する情報がないため明確な診断には至らなかった。

 うつ病やそううつ病と診断された児童、生徒の親らには、症状に応じて医療機関の受診を勧めるなどしたという。

 調査結果は十二日から徳島市で開かれる日本精神科診断学会と、三十日から盛岡市で開かれる日本児童青年精神医学会で発表する。
by miya-neta | 2007-10-09 08:16 | 教 育