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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

教育再生、指導者は鋭敏に 地元出身の元教諭相沢さんが熱弁

三陸河北新報社


2007.10.18

石巻青年会議所公開例会

 石巻青年会議所(相沢健一理事長)は16日、教育再生に関する公開例会を石巻グランドホテルで開いた。石巻市出身の元教諭相沢頼三郎さん(66)=仙台市在住=が「この道ひとすじ35年」をテーマに講演。求められる指導者の姿などを語った。

 青年会議所会員のほか教育関係者約五十人が参加。相沢健一理事長が「子どもと子ども、子どもと親の関係が崩れかかっている。教育とは何か-をあらためて探ってほしい」とあいさつした後、講演に移った。

 相沢頼三郎さんは小学生の更生過程を「最後は父親に協力を求めた。怖そうな人だったが、信念を持っていた。徐々に父親は理解を示し、学校行事に参加するようになった。地域の協力もあって少年は立派に成長した」と話し、教育には家庭、学校、地域の協力が欠かせないことを強調した。

 ゆとり教育による学力低下が一部で指摘されている点については「総合学習で何をするかが把握できていなかったことが要因ではないか。問題を見つけ、自分で考えて解決するという力が重要だ」と指摘。教育再生には「いかに観察力の鋭い校長をつくれるかだ。管理職は鋭敏になってほしい」と求めた。

 最近の教育問題で気になる点として「親が教育に熱意があり、財力もあれば八十点、熱意だけなら六十点、両方なければ三十二点-と言われており、教育格差が進むのではないか」と憂慮。小中学生の心身症が4パーセントに増加していることや、学力テストの応用問題を解く力が低下していることも問題視した。

 相沢さんは、県内の小中学校やシンガポール日本人学校の教諭を務め、二〇〇二年に仙台市榴岡小校長で定年退職。現在は仙台市内の専門学校で教員採用試験対策講座の講師をしている。
by miya-neta | 2007-10-18 09:20