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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

知らないのは先生だけか:私説・論説室から

東京新聞(TOKYO Web)


2007年10月24日

 娘の通う高校の父親懇談会があった。昨年は欠席したが、その席でいじめ問題に父親側から学校側に抗議があったと聞き、今年は出席した。

 昨年、校長は「わが校にはいじめはない。高校二、三年にもなれば進路が気になり、いじめどころではないだろう」と語ったという。即座にある父親が「ちょっと待ってくれ。娘がいじめを受けているんだ」と発言し、所属している運動系クラブでいじめを受けている状況を訴えた。

 別の父親も「私も娘から、いま説明されたいじめのことを聞いた。いじめのやり方が陰湿になり、先生方が知らないだけじゃないのか」と憤った。学校側は「調べる」とうろたえていたという。

 今回、教頭が「情報をつかめば、すぐ対応している。まず『いじめられている』とされる生徒から話を聞くようにしている」などと説明した。昨年、いじめ自殺が多発して社会問題になった。一年間で学校の姿勢も変わったようだ。「いじめはどこにでもある」と構えていた方がいい。

 少しはほっとしたが、いじめは学校に任せきりでいい問題ではない。家庭での気配りは不可欠だ。

 懇談会に出席してみたものの、家で娘が学校や友人のことをどれだけ話してくれていたかを思い返すと、直接聞かされたものは少なく、妻経由で知ることばかりだ。娘から私に発せられている言葉は「うざい」が一番多い。

 いじめを受けていると訴えた父親は子供とよく会話しているんだと思ったが、深刻な問題だけに親子のコミュニケーションがあったのかもしれない。わが家の場合は「ノーニュース、グッドニュース」なのか。 (桜井章夫)
by miya-neta | 2007-10-24 10:13 | 教 育