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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

どう活用、問われる今後=全国学力テスト

時事通信出版局|教育関連ニュース アーカイブ


2007年10月24日21時15分

 43年ぶりに実施された全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では、基礎知識の定着が見られる一方、読解力、活用力の不足という従来指摘され続けてきた子どもの「弱点」が改めて浮き彫りになった。

 ゆとり教育をうたう現行学習指導要領への批判を背景に復活した全員テストだが、抽出式で小学5、6年と中学生を対象に実施したテスト(2004年1月)、同じく高3対象のテスト(05年11月)に続き、基礎学力は必ずしも低下していないことを裏付けた。
 反対に、記述への苦手意識や生活場面への活用能力の弱さは、現行指導要領の柱である「自ら学び考える力」の育成や「体験的・問題解決的学習」が効果を上げていないことを意味する。

 1980年度以降、授業時間と学習内容は削減が続いてきた。文部科学省は、これを機会にゆとり教育が掲げる30年来の目標をいまだに達成できない原因分析や、本当に学力が落ちたかなどの検証をきちんと行う必要がある。

 全員テストは来年以降、毎年続く。自治体間で格差が生まれる背景や、生活習慣と到達度の関連性を検証するなど蓄積した膨大なデータの有効活用が求められる。今後、子ども一人ひとりにこうした成果をいかにフィードバックさせるかが重要で、生かせなければ、テスト実施の意義自体が問われることになる。(了)
by miya-neta | 2007-10-24 21:15 | 教 育