義務教育は18歳まで 英政府が期間延長の方針
2007年 11月 16日
2007年11月16日
英国政府が義務教育年齢を18歳に引き上げる方針を打ち出した。現行の16歳ではグローバル化時代の技能を身につけられないためとしている。一方で就学、就業、職業訓練のいずれもしていない「ニート」と呼ばれる若者対策でもある。15年までの実現をめざす。
延長される2年間で若者は教室で学科を学習したり、職業訓練を受けたりする。英政府は現在の義務教育だけで社会に出る若者は貧困層の出身者が多く、低収入の仕事を強いられる悪循環の解消も視野に入れている。
違反には保護者や本人への罰金も検討している。
野党や教育専門家からは「早くから学校を離れる若者には家庭環境や本人に問題がある場合も多い。義務教育の延長がどれほどの効果を持つか疑問だ」との声も出る。