いじめ報告書「黒塗り」に不服申し立て…自殺中2の両親
2007年 12月 01日
2007/12/01
昨年10月、福岡県筑前町の三輪中2年森啓祐君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した問題で、森君の両親は30日、法務省を訪れ、学校関係者の聴取報告書などを不開示とした福岡法務局の処分取り消しを求める審査請求書を提出した。
両親は9月、福岡法務局に対し調査記録の開示を求めたが、法務局は11月13日、「調査が円滑に行われない恐れがある」として、学校関係者から聞き取った内容など報告書のほとんどを不開示とし黒塗りにした。
両親はこの日、調査内容を開示しないのは遺族の知る権利を侵害するとして、人権擁護局長らと面会し不服を申し立てた。母親の美加さん(37)は「学校で何が起きていたのかを知り、いじめ防止につなげたい。いじめにかかわる個所について、ぜひ開示してほしい」と訴えた。