「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

社説 今年を読む<外交>/日本が世界をリードしたい

河北新報 コルネット


 福田康夫首相は昨年9月の就任後、米国、中国を訪問して首脳会談を行うなど、日米同盟の強化と積極的アジア外交の推進という外交の基本姿勢を具体的な形で示した。無難な滑り出しだったといえるだろう。

 ただし、日本が抱える数多くの外交課題に解決の道筋が見えてきたわけではない。福田外交の真価が問われるのはこれからだ。

 北朝鮮の核・ミサイル、拉致問題は何としても進展させなければならない。日韓、日中、日ロの間の長年の懸案も解決に向けて前進させたい。

 アジアにおける地域問題に加え、地球規模の問題に対して日本が国際社会をリードすることも期待したい。

 今年の日本外交で大きな焦点となるのは、国内で開かれる2つの大きな国際会議だ。5月に横浜市で第4回アフリカ開発会議、7月には主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が開催される。

 アフリカ開発会議は日本の主導で始まり、5年ごとに日本で開催している。前回はアフリカをはじめ世界140カ国・機関の代表が参加し、貧困や食料不足、感染症などさまざまな問題の克服に向けて、国際社会の協力とアフリカ自身の取り組みの強化策を打ち出した。

 貧困問題の解決なくしてアフリカの平和と安定はない。アフリカ諸国の国民が生活水準を向上させ、国際的な経済活動に参加していくことができるかどうかは、世界の平和と安定にも深くかかわる。

 そのために国際社会は、経済協力や支援のための一段と強力な枠組みづくりを目指す必要がある。主催国の日本の責任は重い。そしてアフリカ開発会議の成果をサミットに結びつけ、主要国全体の大きな取り組みにしていきたい。

 サミットの主要テーマは貧困問題のほか、地球温暖化防止、世界経済の持続的発展、核開発問題、国際テロとの戦いなど広範囲に及ぶ見通しだ。

 またサミットでは、6月のエネルギー相会合(青森市)など関連会合が国内各地で開催される。

 日本から世界に向けて、明確で強いメッセージを発信するサミットにしなければならない。そのためにはまず日本自身が、温暖化対策をはじめしっかりとした国内政策を打ち出すことが必要だ。

 今年は国際的に大きな政治日程としては、3月にロシア大統領選、台湾総統選、11月に米大統領選がある。

 注目は何といっても米大統領選だ。民主、共和両党の候補者指名争いは3日のアイオワ州党員集会を皮切りに、年明け早々から本格化している。

 イラク戦争をめぐる共和党のブッシュ政権への批判などを背景に、民主党が8年ぶりに政権を奪還することになれば、イラク政策や地球温暖化対策、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議などにも変化が予想される。

 日本政府は大統領選後もにらんで、日米関係の今後を見詰めていくことが必要だろう。

2008年01月06日日曜日
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by miya-neta | 2008-01-06 08:21 | 政 治