人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

【教育】国・私立中受験、最多更新へ 大手進学塾、首都圏の推計 公立一貫校は人気

MSN産経ニュース


2008.1.23 08:18

 首都圏(東京都、神奈川、埼玉、千葉県)で国・私立中学を受験する児童数は今年も過去最多を更新する見込みであることが大手進学塾の推計で分かった。「ゆとり教育」による公立不信が根強い一方で、公立の中高一貫校が人気を集めて新たな受験者を開拓するという皮肉な現象が起きている。(慶田久幸)

 大手進学塾「四谷大塚」によると首都圏で今春、国・私立中を受験する児童は約5万2500人(前年比500人増)で、受験率は17.7%(同0.8ポイント増)と予想する。

 「日能研」は公立中高一貫校を含めて受験者数は6万人(同2000人増)、受験率は20%(同1.1ポイント増)に乗るのではないかと推計している。

 独自推計のため数値は異なるが、いずれも前年を上回って数、率ともに過去最多と予想する。

 中学受験事情に詳しい森上教育研究所の森上展安所長は、例年「ゆとり教育」への不安から公立中を敬遠する層の私立駆け込み受験が、今年は景気の先行き不安からほとんどないため、上乗せが少ないとみている。

 早稲田アカデミーの古田信也教務部長は、数年前から公立不信は広まっており、すでに準備を進めていて駆け込み受験が少ないのではないか、という。

 今春の受験者数を押し上げているのが公立の中高一貫校だ。

 千葉県下一の名門、県立千葉高に無試験で入れると人気を集めた新設の付属中学校は定員80人に対し、1次試験は2142人(受験倍率26.8倍)が受験する狭き門。埼玉県のさいたま市立浦和中も定員80人に1156人(14.45倍)が受験した。



 東京都は平成22年度までに10校の都立中高一貫校を開校させる予定だ。今春は北多摩と武蔵に開設。関係者によると両校ととも願書を2000枚以上配布したという。

 神奈川県でも平成21年度横浜国立大学付属中と県立光陵高校の国立と県立の組み合わせという全国でも2例目の中高一貫校が予定されている。

 なぜ私立中か。私立中学受験をする理由を早稲田アカデミーに通う小学6年生に聞いた。

 「私立は施設も部活動も充実している。また、近くの公立中へ行った上級生がギャルみたいになったのでいやだから」(川崎市)

 「私立は同じ学力の人なのでコミュニケーションをとりやすい。公立は学力差が大きいので嫌だ」(渋谷区)

 「兄が私立中に通っているので私も行きたい。それに高校受験がないので6年間遊べる」(世田谷区)

 森上所長は「最近増えている理由が親の質の問題。家庭の教育力、経済力に格差が開いている表れだろう」という。

 中学生は、さまざまな人と接して社会性を身に着けなければならない時期だが、森上所長は「親は自分の子供が『朱に交われば赤くなる』ことを心配しているようだ」と話している。
by miya-neta | 2008-01-23 08:18 | 教 育