人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

文科省改定案  新要領 夏に説明

埼玉 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


県教育局 教師に期待感

 「ゆとり教育」からの転換を打ち出した学習指導要領改定案が15日、文部科学省から示された。これを受けて県教育局は、県内の小中学校の教員を対象に、新学習指導要領の説明会を今年夏に実施し、周知徹底を図りたいとしている。現場の教師からは早くも、新要領に期待する声が上がっている。

  ■増える授業時間

 改定では、各教科の知識・技能の取得や思考力・表現力などの育成を重視し、学習内容や授業時間が増える予定だ。改定案は、国民に意見を募るパブリックコメントを行った後、新学習指導要領として告示。小学校では2011年度、中学校では12年度から実施される。

 文科省は各都道府県の指導主事を集め、新学習指導要領の説明会を開く予定。その後、県教育局は夏休み中の7~8月ごろに説明会を開き、文科省の説明会を受けた指導主事が、各教科ごとに改定のポイントなどを教員に伝える。前回の改定時に作られた手引を再編集する可能性もあるという。

  ■生徒鍛える必要

 県南部の市立小学校の男性教諭(41)は「児童生徒に学習の基礎・基本を確実に定着させるのは学校教育の喫緊の課題だ」と改定案に賛成する。改定に伴う教師の負担増についても、「『労力』は増えるかもしれないが、子供一人ひとりの自己実現を図るにはやむを得ない」と認める。

 県東部の市立小学校の男性教諭(40)は、ゆとり教育からの転換について「“詰め込み”に戻ることには賛成できないが、今の児童たちは『これくらいでいい』と甘えている部分があり、家庭学習も減っている」と指摘。「もっと鍛えてあげる必要がある」と支持する。

   ■決まらぬ日程

 待望論は強いものの、文科省による説明会の日程はまだ決まっておらず、県側では具体的な対応ができないのが現状。同省に問い合わせても、「夏には間に合うようにする」と答えるばかりだという。また渡海文科相は、学習内容が増える理数系など一部教科を09年に前倒しして実施する意向を示しているが、具体的に何をどう早めるのか現状では明確でない。

 県教育局の担当者は「説明会を開くには、会場を押さえるなど準備期間が必要。早く日程を決め、説明してほしい」と気をもんでいる。

   ■家庭の役割も

 県教育委員会の高橋史朗委員長は、改定案について「新たな理念が盛り込まれているが、実際の意識とのギャップもあり、教師と親の意識改革が必要だ」とクギを刺し、「県としても趣旨が徹底されるよう努力したい」と話した。

 また、家庭科で示された「家族と家庭に関する教育の充実」に着目。「改正した教育基本法に応じたもので、家族と家庭の役割をしっかり教えないといけない」と丁寧な指導を求めた。

(2008年2月16日 読売新聞)
by miya-neta | 2008-02-16 08:50 | 教 育