いじめ:県教委が実態調査、県内で7647件--昨年4~12月/岐阜
2008年 03月 20日
◇最多は中1の1062件
県教委は19日、県内の全公立小中高校、特別支援学校計658校を対象に実施した昨年4~12月のいじめ実態調査の結果、把握できたいじめは7647件あったと発表した。
瑞浪市の中学生が06年、いじめを苦に自殺した事件を受け、県が独自で個別面談やアンケート調査などを年度内に3回実施することになり、今回は2回目の調査。
学年別に見ると、最も多かったのは中1(1062件)だった。中2以上は学年が上がるにつれ減っている。小学生は小4(1045件)がピークだった。
いじめの内容は、悪口(4785件)がトップで、軽暴力(1514件)と無視(1310件)が続いた。解消率は92%。パソコンや携帯電話による中傷など加害者が特定できないものもあるという。
前回調査では、いじめに気付くきっかけは「調査」がトップだったが、今回は「本人の訴え」が最も多く、訴えやすい環境が整いつつあるとしている。また、生徒会などが自主的に行ういじめ問題への取り組みが増えているという。【中村かさね】
毎日新聞 2008年3月20日