「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

「しゃべり場」で本音トーク、「心の教育」に効果(秋田)

総合学習とIT教育 : 地域ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


 横手市雄物川町の県立雄物川高校(奥山豊校長)は、月に1回、生徒たちが本音で語り合う「しゃべり場」というユニークな時間を設けている。いじめや恋愛など、生徒たちが胸の内に秘めた思春期の悩みに向き合う「心の教育」が評価され、全国の小中高校などから選ばれる「21世紀 新しい時代の健康教育推進学校」(日本学校保健会主催)の今年度の最優秀校に選ばれた。生徒たちにも少しずつ効果が現れており、同校の取り組みは注目を集めそうだ。(飯田真優子)

 しゃべり場は、昨年度から始めた。月に1回、放課後に約1時間、希望した生徒10人ほどが、養護を担当している柴田明子教諭らを交え、学年を越えて本音でぶつかり合う。その場で明かした秘密は公言しないよう厳守し、相手を攻撃するような話はしないことがルールだ。

 「実は、中学の時にいじめられたことがあって……」。しゃべり場の時間に、1年生の女子生徒が泣きながら、そう打ち明けたことがあった。柴田教諭は生徒を抱きしめ、ほかの生徒たちもそれぞれの言葉で生徒を励ました。

 「めざましい変化ではなくても、生徒たちに変化が見られるようになった」と柴田教諭は話す。この女子生徒は、控えめな印象があったが、いじめを打ち明けてから、少しずつ周囲の人に、上手に思いを話せるようになってきた。ほかの生徒たちについても、相手がどう感じるかを考えて言葉を選べるようになるなどの成長が見られるという。

 雄物川高校が生徒の心の教育に取り組み始めたのは2001年度。同校では、生徒の約半数が進学せず、卒業後に就職する。生徒自身が将来に対して消極的だったり、人間関係作りが苦手で就職後に壁にぶち当たったりしていたことから「もっと自分に自信を持ってもらおう」と創立50周年を機に、学校改革の一環として始めた。

 まずは学校に誇りを持ってもらうおうと、週1回の全校集会で音楽教諭が前に立って指揮をして校歌を歌うことを始めた。集会では、校内外で活躍した生徒がスピーチをすることもある。今年度は、国体のバレーボール競技に出場したバレー部の主将らが全校生徒の前で作文を読み上げた。

 当初から心の教育にかかわってきた柴田教諭は「発表した生徒自身もそうだが、同じ学校に活躍している人がいることがほかの生徒にとっても励みになっているようだ」と話す。

 また、毎週火曜日には、午後に2時間ある総合的な学習の時間とホームルームを活用して、「パスカルタイム」と名付けた特別授業を行っている。配偶者や恋人からの暴力(DV)や性、恋愛の問題を理解したり、卒業生らを招いて進路について考えたりしている。

 こうした取り組みを始めてから、授業外でも、生徒たちが教諭らに日々の悩みを相談する機会が増えたという。柴田教諭は「これからも、教諭と生徒が話し合いやすい環境を整えたい」と話している。

(2008年3月24日 読売新聞)
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by miya-neta | 2008-03-24 08:15 | 教 育