「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

李登輝元総統が「学問のすゝめと日本文化の特徴」をテーマに講演

(2ページ) - MSN産経ニュース


2008.9.23 20:18

講演する台湾の李登輝元総統=23日、沖縄県宜野湾市内 沖縄訪問中の李登輝元台湾総統は23日、宜野湾市内の会議場で「学問のすゝめと日本文化の特徴」をテーマに講演し、馬英九政権下にある現在の台湾を「五里霧中の中にある」と表現、「民主台湾」の後退に危機感を表明した。

 講演は日本文化の分析が基調だが、この中で李氏は「今、大切なのは太陽だ。強い太陽に照らされて霧が晴れれば、人民は初めて自らの道、国のゆく道が見えてくる」と指摘。馬政権が進める対中融和政策で台湾が自らの「信念」を失えば、台湾の民主化路線と「主体性」は形骸(けいがい)化すると危機感をにじませた。

 初訪問した沖縄については「戦後の沖縄と内地の違いは、沖縄は自分なりの発展を遂げたということ。ここに精神的なものがあり、感服している」と述べた。また沖縄戦がなければ台湾が米軍の攻撃対象になったとし、台湾と沖縄は戦争の犠牲を忘れず、「心と心のきずなを築こう」と呼びかけた。

■台湾の李登輝元総統が行った講演の要旨は次の通り。

 福沢諭吉は「初段は掃除破壊の主義にして、第二段は建置経営の主義なり」と記したことがあるが、「学問のすゝめ」はこの初段に属する第一書といえる。これより以前の福沢といえば、西洋事情の紹介、新知識の普及を主眼とするものにとどまり、イデオロギー的な思想闘争ともいうべきものは、まだ企てられてはいなかった。

 明治政府が革新政策を実行したその果断は、福沢をはじめ、当時の文明主義者を驚喜せしめるものがあった。新政府の果断なる実行をみて、福沢は新しい希望と抱負をもち、新しい日本の思想的指導者の任務を自ら課する気持ちに進んできた。「全国の人心を根底から転覆して」という誓願が形となって現れたのが「学問のすゝめ」だ。



 有史以来、日本の文化は(中国)大陸および西洋などから流れ込んできた変化の大波の中で、驚異的な進歩を遂げたが、一度としてそれらの奔流に呑(の)み込まれることもなく、日本独自の伝統を立派に築き上げた。 日本人は古来、外来の文化を巧みに取り入れ、より便利で都合のいいものに作り変えていく。これは一国の成長、発展という未来への道にとり、非常に大切なものだ。

 儒教は「文字で書かれた宗教」ともいわれ、科挙制度とともに皇帝型権力を支えるイデオロギーでしかない。そのようなものを大切に推しいただいてきた中国人は、空虚なスローガンに踊らされ、それで満足してしまう、あるいは面子(めんつ)ばかりにこだわり、何の問題の解決もできないばかりか、価値観を混乱させてしまう。

 一国の文化形成は、進歩を重視するあまり「伝統」を軽んずるような二者択一的な生き方は愚の骨頂だ。最近の日本では一般的に物質的面ばかりに傾いているといわれる。その結果、皮相的な「進歩」に目を奪われ、大前提となる精神的な「伝統」や文化の重みがみえなくなってしまう。

 私が言いたいことは、日本人が自分の国や社会に対する態度を変える必要があるということだ。経済発展を追求するだけでなく、日本文化の精神面である「公に奉ずる」という発想が欠如してはならない。福沢の書いた「学問のすゝめ」も、結果的には日本文化の新しい一面を強調しているが、日本文化の伝統を失わずに維持したものといえる。
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by miya-neta | 2008-09-23 20:18 | 政 治