いじめ訴え、中1女子飛び降り意識不明 昨年・北海道
2009年 02月 17日
2009年2月17日12時16分
北海道千歳市の市立中学1年の女子生徒(13)が昨年6月、自宅マンションから飛び降り意識不明の重体となり、両親が学級内でいじめがあったと市教委に訴えていることが17日、明らかになった。
市教委によると、生徒は昨年6月19日午後4時すぎ、11階にある自宅の窓から飛び降り、今も意識が回復していない。両親と仲のよい友人2人にあてた書き置き3通には「今日学校でいろいろあって(中略)中学校生活過ごす自信がなくなっちゃったんだ」などと書かれていた。飛び降りの数日前には「級友から『うざい、死ね』と言われた」「床に落ちた本を手で払うしぐさをするなど、ばい菌扱いされた」と訴えていたとして、両親が学校側に調査を求めていた。
中学校では同級生全員と同じ部活動に所属する生徒や関係教諭から聞き取り調査を実施。昨年12月、両親に「『うざい、死ね』と言ったという生徒はいないし、そういう場面を目撃した者もいない」「いじめがあったかについては、現段階ではわからない」と文書で回答した。
両親は、調査結果についてさらに詳しい開示を求めているという。市教委の中村康典教育部長は「調査に漏れがなかったか、再度調べることも検討する」と話している。