セックス:性への意識低い!?日本人 「コンドーム使用しない」など第3位
2004年 11月 18日
◇「コンドーム使用しない」「パートナー数」第3位--世界41カ国調査
日本でコンドームを使わず性交渉をしている人の割合は世界で3番目に高い--。コンドーム販売大手の「エスエスエル・インターナショナル」(本社・英国)が行った「セックスと性の健康に関する意識・実態調査」で分かった。【清水優子】
同社が今年5月から2カ月、世界41カ国の16歳以上の37万1282人にインターネットで聞いたもので8回目。日本が加わったのは初めてで、1071人(男762人、女309人)が答えた。
セックス経験のある人(全体34万9822人、日本1027人)のうち、「コンドームを使わずセックスしている」と答えたのは35%。最多はドイツとスウェーデンの各64%。日本は58%で、ノルウェー、南アフリカと並び3位だった。
●回数は最下位
年間のセックス回数は平均103回に対し、日本は最下位の46回。トップはフランスの137回で、(2)ギリシャ133回(3)ハンガリー、セルビア・モンテネグロ各131回などだった。セックスパートナーの延べ数は平均10・5人で、「1人」は27%。最多は中国の19・3人、日本は12・7人で、ブラジル(15・2人)に続く3位だった。
初体験の年齢は平均が17・7歳に対し、日本は香港と並び18・6歳(36位)。日本人の年代別では、▽16~20歳=18・8歳▽21~24歳=18・3歳▽25~34歳=18・4歳▽35~44歳=19歳▽45~54歳=19・1歳▽55歳以上=19・9歳--と、低年齢化が進んでいることが分かる。
●「教育は親が」
「初めて性教育を受けた年齢」は平均13・1歳に対し、日本は12・6歳(22位)。最も早いのはドイツの11・3歳だった。性について教えるべき人が「両親・保護者」と答えたのは日本が51%で、平均より4ポイント高く、「学校」は29%だった。
エスエスエル・ヘルスケア・ジャパン(東京都渋谷区)は「日本人はセックスパートナーの数が多いうえ、コンドームを使わない人も多く、性に対する意識の低さが浮き彫りになった」と話している。
毎日新聞 2004年11月16日 東京朝刊