サンリオに200億円の金融支援・東京三菱など
2004年 11月 18日
サンリオがテーマパーク施設の減損処理に伴う多額の損失を計上し、主力取引銀行の東京三菱銀行などから200億円規模の金融支援を受けることが分かった。東京三菱銀や三菱商事など5社が第三者割当増資を引き受け、赤字決算で大幅に目減りする株主資本を補てんする。
初期投資が重く赤字に陥っているテーマパークの「ピューロランド」(東京都多摩市)などについて、2004年9月中間決算で設備や土地の減損処理に踏み切る。処理損失は約200億円。
2004年9月中間期の連結最終損益は特別損失の計上により180億円の赤字(前年同期は28億円の黒字)に転落、2005年3月期では160億円程度の赤字(前期は53億円の黒字)の見通し。予定していた年10円配当も見送る。増資は大半を議決権をもたない優先株で発行、一部は普通株とする。最終赤字で連結株主資本(前期末で219億円)の大半が吹き飛ぶ計算になるため、年度内に増資を実施し、目減りした株主資本を再び200億円程度まで回復させたい考えだ。
(2004/11/18 15:31)