構造改革特区アイデア募集に「忠犬特区」など286件
2004年 11月 19日
政府は19日、地域限定で規制を緩和する「構造改革特区」のアイデア募集で、人里に現れるクマを追い払う犬の放し飼いを認める「忠犬特区」など、286件の提案があったと発表した。募集は6回目。提案者のうち企業や個人の割合が自治体を上回ったほか、中学生の応募もあり、関心の高まりをうかがわせた。
各省庁の意見も踏まえ、構造改革特区推進本部(本部長・小泉首相)が来年2月に提案の採否を決める。
長野県などが提案した「忠犬特区」は、人に危害を加えないよう訓練した犬に限り、環境省が告示で「すべきではない」と規定する放し飼いを認め、クマ被害の防止を目指す。札幌市の中学3年生、坂倉悠也さん(15)が提案したのは学校版の「サマータイム特区」。冬場の授業時間を減らして夏に回せば、凍りついた通学路での危険が減ると考えたという。
同時に募集された全国規模の規制緩和の提案募集には、保育所の設置基準緩和など計1175件の応募があった。
(2004/11/19 18:34)