甘味料の発明対価、味の素元社員に1億5000万円
2004年 11月 19日
低カロリーの人工甘味料の製法を開発した「味の素」(東京都中央区)の元社員成瀬昌芳さん(63)が、発明の正当な対価を支払うよう求めた訴訟は19日、味の素が1億5000万円を支払うことで、東京高裁(北山元章裁判長)で和解が成立した。
原告側の弁護士によると、発明の対価を巡る訴訟で、支払いが確定した額としては過去最高。
成瀬さんは、製法を開発した「特別報奨金」として2001年1月に1000万円を受け取ったが、発明の正当な対価として20億円を支払うよう求めて提訴。今年2月の1審・東京地裁判決は、成瀬さんの発明による利益の総額を約79億円と算定したうえで、成瀬さんの貢献分を約2億円と認定。特別報奨金を除いた約1億9000万円の支払いを同社に命じたため、同社と成瀬さんの双方が控訴した。成瀬さんは、控訴審では、正当な対価の一部約6億9000万円の支払いを請求していた。
成瀬さんは同社に勤務していた1982年、人工甘味料「アスパルテーム」の製法を開発。同社は、国内外で「パルスイート」という商品名で販売している。
成瀬さんは弁護士に、「健康上の問題もあるので和解したが、味の素が主張するより発明者の貢献度が高く評価されるなど、大きな成果があった」と話しているという。
味の素広報部の話「和解金額が1審判決から大幅に減額されていることなどから、控訴審での当社の主張が十分反映された結果と考えている」
(2004/11/19/20:49 読売新聞 無断転載禁止)
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☆喪われた化合物の名誉のために(3)~アスパルテーム~
※「有機化学美術館」
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