ブータン:たばこの販売を全面的に禁止 国単位では世界初
2004年 12月 17日
【イスラマバード 西尾英之】 「全面禁煙国」を目指すヒマラヤのふもとの小国ブータンで17日から、たばこの販売が全面的に禁止された。公共の場所での喫煙禁止に踏み切る国は増えてきたが、国単位での販売禁止は世界初。しかし外国からの密輸急増を懸念する声も出ている。
AFP通信などによると、同国通産省はすべての商店やホテルなどにたばこの在庫の処分を命じており、17日以降、たばこを販売した店には最低225ドルの罰金が科せられる。個人が外国からたばこを持ち込むことは可能だが、100%と高率の関税をかけられる。
同国では宗教的、文化的に喫煙を「悪」とみなす考え方が強く、1616年の建国当時から仏教僧主導の「禁煙運動」が続いてきた。ティンレイ保健相は同通信に「我々は世界初の完全禁煙国になることを宣言している。たばこの健康被害をなくすために、世界の人々が我が国に続くことを望んでいる」と語った。
一方、ロイター通信は「そう簡単に禁煙できるものではない。愛煙家は今後、法外な価格でたばこを買わされることになる」との住民の嘆きの声を伝えている。
毎日新聞 2004年12月17日 19時37分