飛び降り:男子高生2人、団地から--東京・北区
2004年 12月 23日
21日午後5時40分ごろ、東京都北区豊島5の公団豊島五丁目団地10号棟(14階建て)の住人から「2人が倒れている」と110番があった。警視庁王子署員が駆けつけたところ、団地敷地内に2人の若い男性が倒れており、病院に運ばれたが、いずれも約1時間後に全身打撲で死亡した。近くに落ちていた生徒手帳に遺書とみられるメモが見つかり、同署は飛び降り自殺とみている。
調べでは、死亡したのは小平市に住む私立高2年の男子生徒(16)と埼玉県新座市に住む県立高2年の男子生徒(17)。14階通路に2人のものとみられるスニーカーと革靴が並んで置かれていた。生徒手帳は16歳の男子生徒のもので、「転校して努力しようと思ったけどもう限界。吹奏楽部と勉強についていけなかった。ごめんなさい」という記述があった。2人は違う高校に通っており、両親もそれぞれ一緒に死んだ生徒について知らないという。【川上晃弘】
毎日新聞 2004年12月22日 東京朝刊