古代の祭場 糺の森に再現
2004年 12月 25日
京都市左京区の下鴨神社は、境内の糺の森に「古代の祭場」を再現する。2005年春、京都市埋蔵文化財研究所に依頼し、本格調査に着手する。これまでの発掘調査で、古代の祭場とみられる石敷き遺構が見つかっており、同神社は本格調査終了後、遺構を埋め戻した上に同様の石敷きの祭場を整備する。 同研究所は2001-02年、同神社の境内約614平方メートルを2回にわたって調査。約50センチ掘り、平安以降の川筋が確認されたため、「奈良の小川」として再現した。さらに平安後期以前の、河原石を意識的に敷き詰めた石敷き遺構(東西5メートル南北2メートル以上)や石を集めた集石遺構などが見つかり、祭祀(さいし)の跡と考えられている。
また出土遺物が極端に少なく、古代から聖地として崇(あが)められた場所であることが実証された。ただ正確な時代判定が困難で、平安京ができる以前の原初の祭場である可能性もある。市埋文研の鈴木久男調査課長は「水辺にあることから、水に関連する祭祀が行われ、また庶民信仰の場ではなかったと思われるが、それ以外は全く分からない」と話す。
同神社では、調査後に学術顧問会(上田正昭会長)を開き、具体的な整備方法を検討する。新木直人宮司は「神社にはもともと社殿はなく、自然の山や川を信仰してきた。社殿が建つようになったのは仏教が入ってきてから。昔の祭祀(さいし)を再現する訳ではないが、鴨信仰の原初の姿を知ってほしい」と話している。
〔Kyoto Shimbun News 2004年12月25日(土)〕
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