地震影響で地球変形、1日の長さが短縮 NASA推計
2005年 01月 11日
米航空宇宙局(NASA)は10日、スマトラ沖大地震の影響で地球の形がわずかに変形したほか、1日の長さが短くなったり、地軸がずれたりしたとみられると発表した。NASAは「どんな地震でも、同様の影響がある」としている。
地震のデータをもとに計算した結果、地球の扁平(へんぺい)率がわずかに減少したと推定できた。また、自転の速度が増した結果、1日の長さが100万分の2.68秒ほど短くなったらしい。地軸も東の方向に2.5センチほど移動したとみられる。
こうした変化についてNASAは「1日の長さの変化は検知できないくらいに小さく、扁平率の変化も計測の限界に近い。地軸の移動は計測できるかもしれない」と説明している。
(2005/01/11 17:19)