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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

芥川賞に阿部和重さん、直木賞は角田光代さん

芥川賞に阿部和重さん、直木賞は角田光代さん - asahi.com : 文化芸能

芥川賞に阿部和重さん、直木賞は角田光代さん_b0067585_8482197.jpg自作を手に記者会見する芥川賞の阿部和重さん(左)と直木賞の角田光代さん=13日午後8時40分、東京・丸の内で






 第132回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が13日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に阿部和重さん(36)の「グランド・フィナーレ」(群像12月号)が、直木賞に角田光代さん(37)の「対岸の彼女」(文芸春秋)が選ばれた。副賞は各100万円。授賞式は2月18日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で行われる。

 芥川賞の阿部さんは山形県東根市生まれ。94年「アメリカの夜」で群像新人文学賞を受けてデビュー。「インディヴィジュアル・プロジェクション」などでシブヤ系文学の旗手とも呼ばれた。99年「無情の世界」で野間文芸新人賞。03年「シンセミア」で伊藤整文学賞と毎日出版文化賞。

 受賞作は、少女のヌード写真を撮りためていたことが妻に見つかり、離婚させられた男が主人公。故郷に戻った男は、芝居をしたいという女の子2人の演出をすることになるが、2人は姿を消してしまう。彼女たちを捜す過程で男は、現実に向き合う決意をする。

 阿部さんは会見で「芥川賞は3回も取り逃がした賞。新人に贈られる賞をもらったので複雑な心境です」と語った。

 選考委員の宮本輝さんは「阿部さんは修練を積んできたのか、小説家としての芯のようなものが太くなった」と評した。

 直木賞の角田さんは横浜市生まれ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。96年「まどろむ夜のUFO」で野間文芸新人賞。03年、直木賞候補になった「空中庭園」で婦人公論文芸賞を受賞したほか、坪田譲治文学賞などを受けている。
(2005/01/14 00:11)
by miya-neta | 2005-01-14 08:48 | 芸 能