ゼリー状薬剤:さいたまのメーカー開発
2005年 02月 09日
水がなくても服用できるゼリー状の薬剤を医薬品メーカー「太田製薬」(さいたま市)が開発した。ゼリー状風邪薬などの製造が可能で、幼児や高齢者が飲みやすいメリットがある。今後、医薬品販売業者へ働きかけ、市販薬への導入を目指す。
従来の錠剤や粉末の薬は、水と一緒に服用し、内臓に達するまでに溶けて有効成分を体内に拡散させていた。錠剤の場合は、体内で溶けるまでに時間がかかるほか、粉薬などは苦いため幼児が嫌がる傾向がある。
同社は、口当たりがいいゼリーに着目。主な成分は寒天。薬の成分を水に溶かして液状にして容器に入れ、冷却して製造。寒天の甘みのためお菓子感覚で服用でき、体内への吸収も早いという。
スティック状容器に5グラム程度を入れ、一回飲み切り。無菌状態の空気を容器の底に入れ、開封後に底を指で押すと、ピストン代わりの空気がゼリーをすべて押し出し、容器の隅にゼリーが残らないよう工夫した。
山本典男社長(64)は「ゼリー状にすることで、オフィスや電車の中でも手軽に服用できる。新しいスタイルの薬になる」と話している。【清水直樹】
毎日新聞 2005年2月9日 3時00分
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